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CentOS8のディスク拡張

実は前回の「VirtualBox仮想マシンのディスク拡張」をしただけではファイルの保存領域としてはまだ利用できません。OSやヴァージョン毎に認識のさせ方が異なります。例えば、Windowsで言うところの「ディスクの管理」での操作で、さらにフォーマットも必要です。
今回の投稿はこちらまでの手順で仮想マシンを作成している環境が大前提です。同じLinixでもヴァージョンによっても手順が異なるので注意しましょう。失敗しても復元できるよう仮想マシンをエクスポートしておくことを強く推奨します。実際、ワンコも投稿内容に間違いの無いよう何度か復元して検証しました。

$ lsblk -p
NAME                    MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
/dev/sda                  8:0    0   10G  0 disk
┣/dev/sda1               8:1    0    1G  0 part /boot
┗/dev/sda2               8:2    0    7G  0 part
  ┣/dev/mapper/cl-root 253:0    0  6.2G  0 lvm  /
  ┗/dev/mapper/cl-swap 253:1    0  820M  0 lvm  [SWAP]
/dev/sr0                 11:0    1 1024M  0 rom

★マーク行のSIZEが10Gに増えているはずです。
これから、ルートディレクトリ「/」が割り当てられている「/dev/sda2」の「/dev/mapper/cl-root」を拡大します。fdiskコマンドで/dev/sdaを編集します。

$ sudo fdisk /dev/sda
fdisk (util-linux 2.32.1) へようこそ。
ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。
書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。


コマンド (m でヘルプ): d ←削除
パーティション番号 (1,2, 既定値 2): 2

パーティション 2 を削除しました。

コマンド (m でヘルプ): n ←追加
パーティションタイプ
   p   基本パーティション (1 プライマリ, 0 拡張, 3 空き)
   e   拡張領域 (論理パーティションが入ります)
選択 (既定値 p): p
パーティション番号 (2-4, 既定値 2): 2
最初のセクタ (2099200-20971519, 既定値 2099200):
最終セクタ, +セクタ番号 または +サイズ{K,M,G,T,P} (2099200-20971519, 既定値 20971519):

新しいパーティション 2 をタイプ Linux、サイズ 9 GiB で作成しました。
パーティション #2 には LVM2_member 署名が書き込まれています。

署名を削除しますか? [Y]es/[N]o: N ←削除すると起動できなくなりました!

コマンド (m でヘルプ): t
パーティション番号 (1,2, 既定値 2): 2
16 進数コード (L で利用可能なコードを一覧表示します): L

 0  空              24  NEC DOS         81  Minix / 古い Li bf  Solaris
 1  FAT12           27  隠し NTFS WinRE 82  Linux スワップ  c1  DRDOS/sec (FAT-
 2  XENIX root      39  Plan 9          83  Linux           c4  DRDOS/sec (FAT-
 3  XENIX usr       3c  PartitionMagic  84  隠し OS/2 また  c6  DRDOS/sec (FAT-
 4  FAT16 <32M      40  Venix 80286     85  Linux 拡張領域  c7  Syrinx
 5  拡張領域        41  PPC PReP Boot   86  NTFS ボリューム da  非 FS データ
 6  FAT16           42  SFS             87  NTFS ボリューム db  CP/M / CTOS / .
 7  HPFS/NTFS/exFAT 4d  QNX4.x          88  Linux プレーン  de  Dell ユーティリ
 8  AIX             4e  QNX4.x 第2パー  8e  Linux LVM       df  BootIt
 9  AIX 起動可能    4f  QNX4.x 第3パー  93  Amoeba          e1  DOS access
 a  OS/2 ブートマネ 50  OnTrack DM      94  Amoeba BBT      e3  DOS R/O
 b  W95 FAT32       51  OnTrack DM6 Aux 9f  BSD/OS          e4  SpeedStor
 c  W95 FAT32 (LBA) 52  CP/M            a0  IBM Thinkpad ハ ea  Rufus alignment
 e  W95 FAT16 (LBA) 53  OnTrack DM6 Aux a5  FreeBSD         eb  BeOS fs
 f  W95 拡張領域 (L 54  OnTrackDM6      a6  OpenBSD         ee  GPT
10  OPUS            55  EZ-Drive        a7  NeXTSTEP        ef  EFI (FAT-12/16/
11  隠し FAT12      56  Golden Bow      a8  Darwin UFS      f0  Linux/PA-RISC
12  Compaq 診断     5c  Priam Edisk     a9  NetBSD          f1  SpeedStor
14  隠し FAT16 <32M 61  SpeedStor       ab  Darwin ブート   f4  SpeedStor
16  隠し FAT16      63  GNU HURD または af  HFS / HFS+      f2  DOS セカンダリ
17  隠し HPFS/NTFS  64  Novell Netware  b7  BSDI fs         fb  VMware VMFS
18  AST SmartSleep  65  Novell Netware  b8  BSDI スワップ   fc  VMware VMKCORE
1b  隠し W95 FAT32  70  DiskSecure Mult bb  隠し Boot Wizar fd  Linux raid 自動
1c  隠し W95 FAT32  75  PC/IX           bc  Acronis FAT32 L fe  LANstep
1e  隠し W95 FAT16  80  古い Minix      be  Solaris ブート  ff  BBT
16 進数コード (L で利用可能なコードを一覧表示します): 8e

パーティションのタイプを 'Linux' から 'Linux LVM' に変更しました。

コマンド (m でヘルプ): p ←確認
ディスク /dev/sda: 10 GiB, 10737418240 バイト, 20971520 セクタ
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0xd0cf70fd

デバイス   起動 開始位置 終了位置   セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sda1  *        2048  2099199  2097152     1G 83 Linux
/dev/sda2        2099200 20971519 18872320     9G 8e Linux LVM

コマンド (m でヘルプ): w ←変更内容を書き込み終了
パーティション情報が変更されました。
ディスクを同期しています。

OSを再起動します。

$ sudo reboot

再度ログインして前後の変化を確認します。

$ lsblk -p
NAME                    MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
/dev/sda                  8:0    0   10G  0 disk
┣/dev/sda1               8:1    0    1G  0 part /boot
┗/dev/sda2               8:2    0    9G  0 part ←★
  ┣/dev/mapper/cl-root 253:0    0  6.2G  0 lvm  
  ┗/dev/mapper/cl-swap 253:1    0  820M  0 lvm  [SWAP]
/dev/sr0                 11:0    1 1024M  0 rom

★マーク行のSIZEが変わっているはずです。

さらに、ボリュームグループ「mapper」の空き容量全て(+100%FREE)を論理ボリューム「cl-root」に追加します。

$ sudo lvextend -l +100%FREE /dev/mapper/cl-root
  Size of logical volume cl/root changed from <6.20 GiB (1586 extents) to <8.20 GiB (2098 extents).
  Logical volume cl/root successfully resized.

論理ボリューム上のファイルシステムをリサイズします。

$ sudo xfs_growfs /dev/mapper/cl-root
meta-data=/dev/mapper/cl-root    isize=512    agcount=4, agsize=406016 blks
         =                       sectsz=512   attr=2, projid32bit=1
         =                       crc=1        finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
         =                       reflink=1
data     =                       bsize=4096   blocks=1624064, imaxpct=25
         =                       sunit=0      swidth=0 blks
naming   =version 2              bsize=4096   ascii-ci=0, ftype=1
log      =internal log           bsize=4096   blocks=2560, version=2
         =                       sectsz=512   sunit=0 blks, lazy-count=1
realtime =none                   extsz=4096   blocks=0, rtextents=0
data blocks changed from 1624064 to 2148352

普段からよく見るディスク残量確認コマンドです。

$ df -h
ファイルシス        サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs              466M     0  466M    0% /dev
tmpfs                 485M     0  485M    0% /dev/shm
tmpfs                 485M  6.6M  479M    2% /run
tmpfs                 485M     0  485M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/cl-root   8.2G  1.9G  6.4G   23% / ←★
/dev/sda1            1014M  174M  841M   18% /boot
tmpfs                  97M     0   97M    0% /run/user/1000

これで、ファイルの保存領域として利用可能になりました、おめでとうございます!
明日から氷上のチェス北京オリンピックカーリング女子!ワンコもモグモグタイム楽しみ!

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